概要
山梨県・伊藤 省吾さん
主な作物:
小松菜などの葉物全般、トマト、ナス、キュウリ
主な農法:
無農薬、無化学肥料
JAS有機認証取得
いとう農園(いとうのうえん)は山梨県西部の丘陵地にあります。
畑の特徴
南アルプスと八ヶ岳にほど近く、山の恵み豊かな土壌を活かし、農薬や化学肥料を使わずに野菜を育てています。
周辺の山からあつめた枯葉などを元にした堆肥を使っています。
山梨県の盆地は昼夜の寒暖差も大きく、野菜にも甘みが乗ってきます。
伊藤さんご自身は「放任主義だよ」と謙遜されますが、畑はキレイに整理整頓され、年間の生産計画も綿密に立てられています。
近隣数カ所に分かれた圃場では、連作障害を防ぐために、毎年違う作物を育てるよう、ローテーションが組まれています。
こちらはローテーションの中で「休み」の畑です。
クロタラリアという作物を緑肥として育てています。
マメ科の植物で土壌に窒素を取り込む効果が狙いですが、黄色くカワイイ花は景観にも良いですね!
農園風景
取材した日(7/17)は夏野菜の最盛期です。
みずみずしいキュウリが陽光に輝いています。
イタリア野菜のゼブラナスは、少し皮は厚めですが、火を通すと甘みと旨みが増して、たまりません!
ミニトマトはピンキーという品種です。
色づき方がカワイイですね。もちろん味も抜群でした!
生命力の強いカボチャの畑は、本当に放任主義っぽい(笑)
カボチャと野草の見分けがつかないくらいですが、草をかき分けると、しっかり実が成ってます。
生産者の思い
「有機栽培が美味しいのはもちろんだけど、見た目でも慣行の野菜に負けたくない。」という伊藤さん、時々「ごめん、今回の野菜は汚くて…B品扱いにしようか?」といいながら出荷されるのですが、そんな時でも我々には「え?これのどこが?」とわからないくらいの品質です。
そのこだわりと美意識は出荷する野菜のパッケージにも、休みの畑の景観にも表れています。
ご夫婦2人きりで 4 haもの畑を耕しながら、美しいパッキングまですべてこなされるのには脱帽です。
もちろん味も抜群です。
冬には積雪があるため、初夏〜秋にしか野菜が出てこないのが少し残念ですが、毎年春には「まだかな?まだかな?」と楽しみなってしまう農園です。
取材日: 2016/02/06、2016/07/17